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・Microsoft Office
2001 Macintosh Edition の総て
(画面キャプチャ協力:マイクロソフト株式会社)
Microsoft内にMac向け製品開発の専門チーム「Macintosh Business Unit」が結成されてから第2弾のOfficeとなる「Office
2001 for Mac」がいよいよ今日発売になることもあり、Microsoft社によるセミナーが開催された。
今回のOfficeの開発目標はコンシュマー・文教・SOHO向けに「マック独自さと充分な互換性」「個人情報の管理と活用」「面倒な作業を(も)簡単に」「よりマックらしく」な製品を作ることとなっており、リリースされるのはパッケージに含まれるのは「Entourage:mac(「アントラージュ」と読む)」「Word:mac」「Excel:mac」「PowerPoint:mac」の4つのアプリケーションとなる。この中で
Entourage は新規に開発されたアプリケーション、他の3アプリケーションは基本的にアップデートである。パッケージの種類としては、通常版(新規購入用)・アップグレード版(Win版Office及び英語版Office・Word・Excel
2001 for Macを除く全Mac版Officeユーザ用)・アカデミック版の3種類が用意され、Word・Excelについては単体販売も行われる。
まず目に付くのは白を基調に、人の顔とソフト名が大きく描かれたパッケージデザイン。「『Mac』で使える『Office』を探して購入されるのであり、バージョンナンバーや会社名は分かる人だけが分かれば良い」という考えから「Office:mac」という文字を大きく配置し、「『Macらしさ』や『親しみ易さ』を出す」目的でこのようなデザインを採用したとの事である。パッケージを開けるとクラムシェルの独特な形をしたインストールディスクケース(アカデミック版に限り通常のCDケース)と、カラーで印刷されたマニュアルや使用許諾書類などの数点の書類が収録されている。クラムシェルケースは「Officeを買ったら、そのケースも捨ててしまうのではなく日常で上手く活用して欲しい」というアイデアから採用されたもので、Officeのディスクを抜いてしまえば普通のCDケースとして活用できるようになっている。ちなみに、英語版パッケージはマニュアルをPDFファイルとしてディスクに収録することでクラムシェルケースにインストールディスクを収めただけで販売されているので、カラーのマニュアルが付属するのは紙パッケージは日本限定である。
さて、いよいよアプリケーションについてである。しかし、詳細を述べると本が1冊書けてしまうような分量になるので、特に注目すべき項目だけを取り上げる。
まずは共通している改良点から。
アプリケーションデザインは IE 5.0 から採用されたAqua調のものが採用された上に、今まではディスプレイ上下のスペースを大きく占有していたツールバーが内容の変更とともに、上と左横に表示されるようになった。更に新しくフローティングな「設定パレット」が作られ、フォントや文字幅、罫線などの頻繁に利用する機能には素早くアクセスできるように改良されている。

クリップボードについても Office内では複数保持できるようになった上に、クリップボードパレットを開いておけばドロップ&ドラッグで追加できるように改良された。

互換性についても向上が図られ、将来的な機能追加にも適応できるOfficeの新しいファイル形式を導入している上に、永く望まれていた「MS 明朝」「MS ゴシック」のTrueType
2書体も付属する。MSシリーズフォントによって書体周りのトラブルがかなり軽減され、更に9〜20ptまでの12ptについてはビットマップデータを収録しているので極めて高品位な出力が可能となっている。
次からは各ソフトの特徴と改良点を。
Entourage は Windwosで言うところのOutlook の相当するアプリ。OutlookExpressでも提供されている「電子メール機能」に、「個人情報管理機能」が追加されている。統合されている事には賛否両論有るが、これによって例えば或るプロジェクトに関わるスタッフのデータとスケジュール、更にはメールまでを全て統合して相互リンクを張り合って管理したり、1ウィンドウ内に必要なデータを全て表示させるような事が可能となっている。このように必要な情報を全て串刺しで検索したり、統合できるのがEntourage最大の特徴である。
なお、日本語版には現在のところPalmとの連携を取るためのモジュールは付属していない (英語版では同梱済)。だからと言って提供されないワケでは無く、将来的にアップデータとして配付が出来るように開発に必要な作業工程の詰めをPalm社と緊密に連絡を取り合いながら行っているという事であり、あくまでも「当初のパッケージでは見送り」という事である。
Wordについては主に速度向上が図られた。Office全体にも言えるが、CodeWarriorで完全に書き直すことでOffice
98以上にMacへの最適化が行われ、Word2001ではようやくキーボード入力にリアルタイムで追従できるようになっている。
また、英語だけでなく、日本語の揺らぎまでを検知できる校正機能が付属しており、校正機能としてはMacでは断トツ、Windowsアプリを含めても屈指の出来となっている。
ExcelについてはFilemakerとの連携機能が追加された上に、Macユーザは表作成を多用するために表について特に強化が図られた。まずは罫線が簡単に引けるようになり、またリストの並び替え・抽出などが1クリックで出来るようにリストウィザードとプリダウンメニューが追加された。

更に難解な関数計算を容易にするように、電卓を叩くイメージで関数を作成する「計算機」が追加されたのも注目すべき点である。
PowerPointについてはQuickTimeとの親和性が強化と、デザイン能力の向上が図られた。QuickTimeとの親和性が高まったためにスライドの切り替えにQuickTimeトラジションが利用できるようになり、またプレゼンテーションをMovieファイルとして書きだせるようになった。但しプレゼンをムービーとして書きだしてもQuickTimeのマウスイベントなどは使えないので、現状ではPowerPointのデータを手軽に多くの人に見てもらうという目的程度にしか使えないのが残念である。着目点がユニークで優れているだけに、この機能については今後の発展に大きく期待したいところである。
デザイン能力の向上については、1プレゼンテーション内で複数のバックグラウンドデザインが持てるようにされた。これはMac版で初めて採用された機能だが、Windows版officeでもデータを破壊すること無く、再生したり、文字を修正する程度のハンドリングは可能である。
大きな改良点を挙げただけでもこれだけの分量になる超大型アプリケーションであるが、動作速度は今まで以上に向上している上に、開発初期段階からユーザーからの徹底したヒアリングを実施したと言われているだけあって、Macらしい優秀な操作性を持っている。興味のある人はもちろん、無い人でも一度はショップなどに行ってみて触ってみる価値のあるアプリケーションと言えるだろう。少なくともインターフェイスと操作性についてはWindows版officeを遥かに超えていることだけは絶対に間違えはない。
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