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January 2009 Macお宝鑑定団
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Microsoft 記者会見レポート

・新しいコラボレーションツールを発表した Microsoft より、現状と今後についての説明会が行われました。

プレゼンを行ってくれた Amanda Lefebvre (アマンダ ルフェーブル) シニア マーケティング マネージャ (左) とMike Tedesco (マイク テデスコ) シニア プロダクト マネージャ (右)

技術面の解説を行ってくれた Mike Tedesco (マイク テデスコ) シニア プロダクト マネージャ



 まずは、現在発売中の「Office 2008 for Mac」の販売についてですが、Macworld 2008 が発表の場であったのでラウンチから丁度1年が経過。現在までの「販売状況は期待以上の素晴らしい結果」であり、発売開始より3ヶ月のデータを見てみても「Office 2004 と比較して、3倍の売上を Office 2008 は記録」したとの事でした。

なお、つい先日に終了したホリデーシーズンの売上でも非常に良い結果が出ており、US amazon.com で実施した "Office 2008 for Mac ファミリー&アカデミック" でのプロモーションの効果から ソフトウェアリセラーとして 1位の座を確保出来たという結果から、発売から時間が経っても衰えないニーズを持ち続けている事が分かります。

 さて、そのような幅広い層からの指示を集める Office for Mac ですが、2009年という年は 1984年に発表された Word 1.0 から起算して25年という非常に重要な年となります。2008年までに目指していたのは「生産性を向上させる製品の完成と、他の Officeファミリーとの互換性の確保」ですが、これは Office 2008 の発売で一定のところまで到達出来たので、2009年からは「ソフトウェアやサービスへの対応の強化と、互換性の更なる向上」を目標に開発を行うとし、その目標として2製品が発表されました。

MacOSのために開発された Word 1.0 から換算し 25年目 となる 2009年

「Entourage for Exchange Web Services (Entourage EWS)」と「Microsoft Document Collaboration Companion for Mac」を発表



 まず紹介されたのは「Entourage for Exchange Web Services (Entourage EWS) Beta

現在の Entourage においては 旧来のExchangeがサポートして来た WebDAV 接続によって同期を行っているために最新のカレンダーやメールのデータは一度 クライアントマシン にダウンロードする必要が有り、これでは一度障害が発生するとサーバ側・クライアント側の両方でトラブルシューティングを行わなくては問題が解決出来なくなります。また、カレンダーに入れられたミーティングの招待に応答する場合など、Entourage がサーバと何らかのアクションを要する通信を行おうとすると 6セッション前後という非常に多数の通信セッションを確保しなくてはならず、これはネットワークやサーバマシンへの負荷が向上する原因となります。

 これらの問題を解決するために、クライアント側で行うソリューションが「Entourage for Exchange Web Services」となります。

これまでの Entourage は WebDAV経由での接続



 まず、「Exchange Web Services (EWS)」とは Exchange 2007 より新設された、デバイスとの同期を向上させる「Exchange Business Logic Layer」でサポートされている接続方式の1つ。iPhone でExchangeと同期する際に利用される Active Sync も、Exchange Business Logic Layerがサポートする接続方法の1つです。

 このExchange Web Servicesを利用することでクライアントマシンとの同期をする際の効率が向上し、データはサーバ側に統合されるのでクライアントには非依存となるだけでなく、何らかのアクションを返す通信を行う為に要するセッション数も "1つ" となるのでネットワーク・サーバの動作負荷を低減させることが出来るようになります。また、これまでは Exchange と同期させられなかった Tasks・Notes・カテゴリーなどの情報も Entourage でアクセス可能になります。

Entourage for Exchange Web Servicesによって、高信頼通信が可能になる


 Entourage for Exchange Web Servicesを利用するのは Microsoft Exchange Server を利用している事が大前提となり、更に利用ユーザー数が多ければ多いほど通信効率化が向上するという製品ですので、コンシュマーには直接的なメリットはホボ無いソリューションです。しかしながら、このサービスが無い為に Mac OS X がエンタープライズ市場で導入されないという事も今後は充分に起き得ますので、非常に重要な 1歩の1つではあります。

 なお、Entourage for Exchange Web Servicesは既に NASA・FaceBook などの大規模ユーザー20社でのプライベートβテストが進行しており、トラブルシューティングの効率向上や、パフォーマンス向上などで非常に良い評価が出ているために、今月 (2009年01月) 中にパブリックβとして公開され、今後Entourage 2008への無償アップデートとして提供されます。

 βテストには Exchange対応のされている Entourage 2008、及び Exchage 2007 SP1 が利用出来れば参加可能ですので、同環境でのユーザは是非とのβテストに参加して欲しいという事でした。

 続けて紹介されたのは「Microsoft Document Collaboration Companion for Mac Beta

インターフェイスは完成系ではないものの、SharePointと簡単に通信出来るようになる予定


これは Cocoaベースの単独動作アプリケーションとして提供されるもの。ドキュメントコラボレーション用のサーバである「Microsoft SharePoint」や「Microsoft Office Live Office」を利用しようとしても、Mac OS X にはツールが存在しなかったために Safari や Firefox などの Webブラウザを利用してデータをダウンロードすることで プレビュー は出来ても、データのチェックアウト・チェックイン処理が出来なかったためのコラボレーションワークの輪に参加することは出来ませんでした。チェックアウト・チェックイン処理を可能とすることで、コラボレーション作業の輪に加わる事が出来るようにするツールが「Microsoft Document Collaboration Companion for Mac」になります。

 Microsoft SharePoint はサーバを構築しなくてはなりませんが、Microsoft Office Live Office であれば Windows Live ID! でアカウントを作成するだけで容易に利用可能ですので、ちょっとしたグループワークをする際にも非常に有効なツールとなると考えられます。

 Microsoft Document Collaboration Companion for Mac は、現時点ではユーザーインターフェイスも最終形が決まっていない状態ですが、2009年02月よりプライベートβテストが開始され、2009年末には製品版が出荷される予定となっています。パブリックβテストについては「現時点では予定が無い」ものの、「製品の完成が見えたタイミングで検討する可能性は有る」ということでした。

 なお、Office 2008 ユーザに対しての無償ダウンロードとして提供されます。

 これらの製品はこれまで MacBU が提供して来たコンシュマーが各クライアントマシンで動作させるアプリケーションでは無く、クラウドのようなサーバ群で提供されるサービスを利用としたコラボレーションのためのツールとなりますが、この2製品だけで対応が終わる訳では無く「長期的なビジョンの最初の1歩であり、今後も このようなサービスを快適に利用する為のアナウンスが続くことになると思う。」という事でした。

なお、現時点で具体的なアナウンスこそ無いものの 次期Office の開発作業も着実に進んでおり、エンタープライズ だけに特化するような事は決して無く、エンタープライズ から コンシュマー まで幅広くサポートする開発は今後も継続して行くということでした。

ちなみに、iPhone については MacBU としても調査をしてはいるものの、具体的に発表出来る情報は無いということでした。




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