最初に、映像編集ソフトの変遷について、歴史物語の講義風に説明し、テクノロジーと勢力図のバックボーンについて俯瞰して見せた。

1989年にAvid Technology社が世界初のノンリニア編集システム「AVID/1 Media Composer」を発表した。この頃の推奨環境はMacintosh IIx(ターンキー販売)だった 。
http://www.belle-nuit.com/archives/avid1.html という説明に始まり、1991年12月の「QuickTime 1.0」。 さらに、Adobe Premier 1.0 (160 x 120)、SuperMac Technology社VideoSpigot (ハードウェア)を紹介。
1999年4月に、「Final Cut Pro 1.0」が発表された。 2003年にAdobe Premiere 6.5を持ってMac版の開発終了がアナウンスされ、2007年にAdobe Creative Suite 3 Production Premium Mac版までプレミアなき時代であったと解説。
5年間のブランクをおしてでも、Adobe Premiere Proを使うとイイコトがあるのか?と問い、その答えとして、実はたくさんあると語りつつ、具体的なデモンストレーションに入っていった。
最初に、Adobe Premiere Pro CS3だから出来る事として「HDD unitの運用適性 」(.m2tファイルのハンドリング)を説明した。
Final Cut Pro 6では撮影が終わったらハードディスクにすぐに入れられるものだが、.m2tファイルはMacでハンドリングできない。しかし、Adobe Premiere Pro CS3では、ネイティブでサポートされている。ただ、.m2tに埋め込まれているタイムコードが生かされないのが残念だと説明した。
Boot CampおよびWindows環境が必要な、Adobe OnLocation CS3との使い分けについては、現状の課題として「TCが読めない」ことを上げた。

次に、iMovie08をつかって、Adobe Premiere Pro CS3でAVCHD(1920 x 1080サイズ)を扱えるようにするデモを行い、Final Cut Pro 6をつかって、Adobe Premiere Pro CS3でAVCHD(1920 x 1080サイズ)を扱えるようにするデモを行った。
Final Cut Studio 2とAdobe Creative Suite 3 Production Premiumがインストールされた環境だと、Adobe Premiere Pro CS3で、非圧縮のHDストリームを画質を維持したままでSD並みのファイルサイズに圧縮するAppleの新コーデック「Apple ProRes 422」を扱うことが出来るようになり、Final Cut Pro 6からデータをQuickTime方式で書き出し、Adobe Premiere Pro CS3に読み込めば、そのまま使えると説明した。

では、なぜそのままFinal Cut Pro 6を使わないか?という点に関して、Adobe Media Encoderを使うと、Flashビデオ、Blu-ray、H.264などの書き出しができ、H.264で書き出した映像をAdobe Device Central CS3で読み込むと携帯の場合どのように見えるか、シミュレートすることが出来ると説明した。
Final Cut Studio 2とAdobe Creative Suite 3 Production Premiumを使用することによって、フルHDからFlashまで一貫した流れで制作できることは大きいと説明し、Adobe Premiere Pro CS3ではBlu-rayで撮られた映像ファイルもそのまま読み込むことが出来ると説明した。
最後に、Adobe Creative Suite 3 Production Premiumを入れると、Flash Player 9に対応したAdobe Flash Video Exporter (QuickTime 書き出しプラグイン) がインストールされるので、Final Cut Studio 2でもFlashビデオの書き出しができるようになると説明し、最大のメリットはここかもしれないと語り、プレゼンテーションを終了した。